淫芯

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普通の熟女との出会い

静江さんの日記

○月某日(○曜日)

今お風呂からあがってきてこれを書いている。
もし、今後私が小説を書くことあれば橋本さんとの事を
書いておく事はよい資料になるだろう。
そう思って今日から日記を書く事にした。

昨日の夜の車での事は今思い出しても
顔から火が出るほど恥ずかしい。
男の人の顔にアソコを押し付けてオナニーしたなんて、
こうして言葉にするだけでも躊躇する。

でも、初めはドキドキしてとても恥ずかしかったけど、
途中からどうでもよくなってしまった。
快楽に身を任せたと言うより、
もう抗う事が出来なくなってしまったと言う方が正解だ。

正直あんな気持ちよさは今までに味わったが事がない。
私だってそれなりの経験はあるつもりだった。
でも、あの背徳感と言うか、いけない事をしている
という感じは格別なものがある。

考えてみると私は今まで空想の世界だけに
生きて来た様な気がする。
小説と言うフィクションを読む事で
自分を満足させていた様な気がする。

でも、こんな事を思ったら不謹慎かもしれないが、
主人が亡くなり子供達も独立し、おまけに今は
月のモノもなくなったのだから妊娠の心配もない。

もう、これから残された時間を好きな様に生きていいのだ。
こんな歓びってあるのだろうか?

もう自由だし、
自分の責任で好きな男と何をしたっていいのだ。
そんな事を思うと、これを書いている今でさえ体が疼いてしまう。

さっき、お風呂場でアソコの毛を剃った。
今度、橋本さんと逢う時までに彼にしてくる様に言われた事だ。

陰毛の生えていない自分のアソコなんて、
少女の時以来見た事がない。

でも、鏡を見ながらアソコを処理していると、
ヒダの奥のピンク色をした中身が全部見えしまってとても恥ずかしい。
それに、そんな事をしている自分自身にも興奮してしまう。

橋本さんの小説ではたしか、栄子は陰毛を剃っていくと、
自分から島津にそれを見せていたと思う
足を大きく開いて花びらを両手で開き、
アヌスの奥まで克明にみせているシーンがあった。

そうしているうちに、
島津から初めてお尻の快感を教えてもらったのだと思う。
「調教」って小説にはそんな風に書いてあったけど、
なんだかとっても待ち遠しい。

さっきそんな事を考えていたら、
もう我慢できなくなってしまって、
剃り終わった陰毛をシャワーで流してから、
そこにあった歯ブラシの柄に石鹸を付けて
お尻に入れてみた。

するって言う感じで思ったより簡単に入ってしまう。
少しづづ奥に入れていって出したり入れたりしていたら、
そのうち、えも言われぬくらい気持ち良くなってしまって
そのままオナニーしてしまった。

ここ何年もオナニーなんてしてなかったけど、
こうして自分を慰めないと、
次に橋本さんと逢う日まで身がもたないと思う。

でも、オナニーする習慣は美容にもいいと聞いた事がある。
嘘か本当かは分からないけれど、それはそれでいいのかもしれない。

それに、普段からオナニーしておくとアソコが簡単に
濡れやすくなる様な気がする。
いざという時に簡単に濡れてくれれば、
スムーズに彼を受け入れる事が出来るだろう。
これからは毎日する事にしよう。

しかし、それにしても不思議なものだ。
たった2、3週間前まで私の人生にこんな
歓びが訪れるなんて思ってもみなかった。

これから先は老いていくだけなんだって、
暗い気持ちしかなかった。
しかし、180度気分が変わってしまった。

人間は考え方一つで幾つになっても、
人生を変える事が出来るのだと思う。

これから、彼と二人で性の冒険を楽しんで、
いつの日かそれを小説できたらと思う。

官能小説家になって作品を発表するなんて、
大それた事ではないけど、形にする事を目標としてみたい。
その為にはまだまだ色々と経験しないといけないだろう。

何か今、気分が高揚してきて、
はっきりと今後の生き方決まった爽快感を感じる。
もう夜も遅いのに眠れるだろうか?

でも、眠らなければ、
不眠で肌が荒れたら大変だし
彼の為にも少しでも長く綺麗でいなければ。


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カルチャー講座で出会った熟女3

人気のない雑木林の近くに車を止めた。
フロントガラスの向こうでは
青白く星がまたたき、静かな夜の風景が広がっていた。

電話での約束通り今日静江さんと落ち合った。
しかし、互いに緊張しているのか、
いつもの様に会話は、はずまなかった。

重苦しい空気の中
静江さんが決意した様に口を開いた。

「今日、あたし・・言われた通りにしてきたのよ・・」
私の心臓はドキリと鳴った。

「嘘じゃないのよ・・」

助手席に座った静江さんは
短めのスカートはいた足を少し開いた。

私は恐る恐る静江さんの膝頭あたりに手を置いた。
静江さんのそこが小刻み震えているのが分かる。

スカートの裾をめくり、
私が中へ手を入れていくと、
静江さんの太ももが少しづつ開いていく。

太ももの内側に指を這わせながらゆっくりと手を奥に進めた。
やがて指先に陰毛の感触が触れる・・・。
どうやら静江さんは本当に約束を守ってくれたようだ。

先日、電話で初めて逢う約束をした時、
逢う時は何もはかずに来て下さいとお願いしたのだ。

普通なら、考えられないくらい非常識な要求だろう。
しかし、私の書いた小説の中では
主人公、栄子が島津と言う交際相手から同じ事を
要求されていたのだ。

小説を読んだ上で、自分を変えて欲しい・・・
そう言った静江さんなら受け入れて貰える・・・。
そう思い思わず言った事だ。

陰毛を掻き分け、静江さんの花びらを探る。
ヌルっとした熱い肉ヒダが指先に触れる。
静江さんの体が一瞬ビクンと反応し太ももを閉じる。

しかし、挟まれた手を私が抜こうとすると
静江さんは再び足をゆっくりと開いた。
そして小さな声で呟いた、

「自由にして・・いいのよ・・」

私は肉ヒダを二本の指で開き中を探った。
ヌルヌルの粘液で満たされた膣孔を探し当てると、
ゆっくりと人差し指を挿入した。
ヌプッと言う感覚と共に
そこは無抵抗に指を深く飲み込んでしまう。

そして一旦は指を浅い位置まで戻し再び奥まで挿入する。
この動きをゆっくりと執拗に繰り返した。

次第に静江さんの腰が微妙にくねりだす。
とろける様な快感が静江さんの下腹部を襲い始める。
大きく足を開き、はしたない程大胆に腰を振る。

「あっ・・」
小さな悶え声が無意識に静江さんの口から漏れ始める。
私は耳元に口を寄せこう呟いた。
「静江さん、とっても素敵ですよ・・でもあの事もしてみませんか・・・?」
そう言うと静江さんは目を硬くつぶったまま頷いた。
二人の頭の中には小説の次のシーンが浮かんでいる。

私はスカートから手を出し、助手席のシートを倒した。
そして体を横たえ静かに上を向いた。

私がそうするのを見ると、静江さんは運転席から移動し、
私の体の上に向き合って四つん這いなった。
そして、やや後部座席の方に体をずらし、
自分の股間が私の顔の上にくる様な位置に移動した。

私の顔に静江さんのスカート裾が触れる。
黒々とした陰毛がぱっくりと割れ肉ヒダが大きく口を開けているのが、
星灯りでほんのりと見える。

「橋本さん・・本当にいいの・・・」
「・・ええ・・静江さんを思い切り味わってみたいんです」

静江さんの腰がゆっくりと沈む。
花びらと顔面が密着する。
とたんに、むせかえる様な静江さんの
甘い女の臭いが鼻腔に充満する。
(ああ・・静江さん・・たまらない)

栄子が島津の顔に花びらを押し付けオナニーする。
これが次の小説のシーンだ。

鼻全体がヌチャヌチャに濡れた肉ヒダの中にうずもれる。
口の中には陰毛が入り込んできて、愛液と唾液が混ざり合う。

私は舌を細くすぼめ、
グチャクチャになった膣孔に滑り込ませる。
少し塩辛い味が口の中に広がる。
しかし、構わず奥の方まで舌をねじ込む。
そして膣の奥を舌先で突く様に刺激する。

「あっ・・あ!」

奥を突かれる度に静江さんの腰がほんの少しだけ浮き、
微妙にくねりだす。
そしてそれはリズミカルなピストン運動へと変化していく。

はあはあと言う荒い息が車内に響き渡る。
私の顔は一部の隙もない程股間に密着している、
それはまるで、静江さんの胎内に自分が入り込んでしまった様な、
完全に一体化してしまった様な、そんな濃密な瞬間だった。

私達は互いに、この未知の快楽に身をゆだね浸りきっていた。
そしてそこでは、
小説の場面を演じていると言う意識はすでに消し飛んでいた。

しかし、それでよいのだと思う。
欲望に素直に従って快楽を追求する、
その事が結果として互いに新しい自分を作っていくのだと思う。

「あっ・・あっ・・もっと奥まで・・奥まで舐めて・・」

静江さんの腰がさらに激しく動き私の顔の上でいやらしくくねりだす。
そして上半身を起こし猛り狂った様に快楽を貪り始める。

「ああっ・・いい・・気持ちいい・・橋本さん・・たまらない・・」

腰の動きが激しさを増す。
静江さんは理性も何もかもをかなぐり捨て、
ただ人間の雌として快感に身をゆだね行為に耽る。

しかし、やがて、時は残酷で
早くも静江さんの体に断末魔の様な激しいエクスタシー
の時が訪れる。

「ああっ・・もうダメ・・いくっ・・いくっ・・いっちゃう!」

静江さんの下半身の体重が容赦なく私の顔面にかかり
下腹部がより強く顔面に押し付けられる。

そして、ついに雷の様な絶頂の瞬間が静江さんを貫く。

「いく・・いくぅ!」

太ももが私の頭を挟み強く締め付ける。
そして15秒から30秒・・その力は緩もうとしない。

「ああっ・・」

絶頂の間、静江さんの悶え声は続く。

しかし、しばらくしてそんなエクスタシーの瞬間が過ぎると、
静江さんは我に返って私の名前を呼んだ。

「橋本さん・・橋本さん・・大丈夫・・?」

自分だけが夢中になり私を窒息させてしまったのではないか?
心配そうに私に声を掛けてきた。

「ええ・・大丈夫・・大丈夫ですよ静江さん」

私がそう応えると静江さんはほっとした様子で
顔から股間を離し、自分の顔を私に寄せてきた。

星空の青い光がその表情をうっすらと照らし出す。
大きく濡れた瞳がまっすぐに私を見ている。

私達はどちらともなく唇を重ねた。
そして、ひとしきり舌をからめた。

「ごめんなさい・・あたしばっかり・・気持ちよくなって」
静江さんはポツリと言った。

「大丈夫ですよ・・小説にはまだまだ先がありますからね僕も・・」
「フフっ・・そうね、橋本さんにうんとお返し出来るわね」
「ええ・・うんとして貰いますよ・・」
「フフっ・・」

私達は再び舌をからめた、
そして互いを強く抱きしめた。
それは、この時が永遠に続くなら
総べてを投げ出してよいと思える程の
濃密な時間だった。

静江さんの日記へつづく


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カルチャー講座で出会った熟女2

その日、講座で静江さんと顔を
合わせる前、私は胸苦しいほど悩んでいた。

自作の官能小説などメールで送って、
いくら送ってくれと言われたからと言って
内容を読んだら、もう口もきいてくれないだろう・・。
そんな思いが心をよぎったからだ。

しかし、講座にやってきた静江さんは
いつもと変わらない様子だった。

程なく講義が始まった為、
小説の事など何も触れる間もなかったが
私はその様子に内心ほっとした。

やがて、講座が終わると私と静江さんは
いつもの様に駅まで歩いた。
お互いあの小説の事を意識しているのか
普段より会話は少なかった。

もう少しで駅と言うところまでくると、
静江さんは思い詰めた表情になった。

そしてバックの中から一枚の封筒を
取り出し私に差し出した。

「後で読んで・・・」
静江さんは早口でそう言うと、
その日はそこで立ち去ってしまった。

私もあまりの突然の出来ごとにただ呆然としていた。
しかし、どんな内容か書かれているのか、
早く読みたくて近くの喫茶店に入り封筒の封を切った。



橋本様
先日はメールありがとうございまいました。
小説読ませて頂きました。
正直、とても刺激的な内容だったので少々動揺しています。

特に主人公の女性が私と同じ様な年代だった事も
あるのでしょう。
その女性が相手の男性によって急速に性に目覚めていく過程は
まるで自分の事の様に感じてしまいました。

私は今まで自分の年齢を考えると、
もう女としては下っていくばかりだろうとマイナスの事
ばかり考えていました。

でも、橋本さんの小説を読んで、

それは逆で、これからはもっと自由に生られるのかもしれない。
好きな様に生きていいのかもしれない。
そんな感想を持ちました。

それに、以前お話しました様に、
主人が亡くなってから5年が過ぎ、

そろそろ、私も自分の新しい生き方を探しておりましたので
これはチャンスを貰ったと思いました。

人間は男も女もなく
普段は自分を装っているのだと思います。
一皮むいてみれば皆同じ。

どうか、小説と同じ様に私を変えて欲しい・・
そして女としての真の歓びを感じてみたい。
恥ずかしいのですが、もう自分を抑えられません。

こんな事とても口に出せないと思いましたので
お手紙してしまいました。

静江


手紙には、静江さんの携帯番号も書かれていた。
私は喫茶店の席で私こそ、もう自分を抑えられないと思った。

その後すぐ、静江さんと連絡を取った。
お互い電話ではぎくしゃくした話しかできなかった。

(小説と同じ様に私を変えて欲しい・・・)
静江さんの手紙の文章が頭の中で反響した。
私は思わずあるお願いをしてしまった。

そして電話を切った時私の一物はズボンの中で
痛いほど勃起してしまった。

カルチャー講座で出会った塾女3につづく


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カルチャー講座で出会った熟女1

「今日、あたし・・言われた通りにしてきたのよ・・」
私の心臓はドキリと鳴った。

「嘘じゃないのよ・・」

助手席に座った静江さんは
短めのスカートはいた足を少し開いた。

私は恐る恐る静江さんの膝頭あたりに手を置いた。
静江さんのそこが小刻み震えているのが分かる。

スカートの裾をめくり、
私が中へ手を入れていくと、
静江さんの太ももが少しづつ開いていく。

太ももの内側に指を這わせながらゆっくりと手を奥に進めた。
やがて指先に陰毛の感触が触れる・・・。
どうやら静江さんは本当に約束を守ってくれたようだ。

陰毛を掻き分け、静江さんの花びらを探る。
ヌルっとした熱い肉ヒダが指先に触れる。
静江さんの体が一瞬ビクンと反応し太ももを閉じる。

しかし、挟まれた手を私が抜こうとすると
静江さんは再び足をゆっくりと開いた。
そして小さな声で呟いた、

「自由にして・・いいのよ・・」


静江さんと私が知り合ったのは
「小説の書き方」と言うカルチャースクールの講座での事だった。
人気の講座らしく受講希望者が多数いる講座だった。
座る席が指定されており、
私と静江さんとは、たまたま隣り合わせになった。

始めこそお互い何も話さなかったが、
講座の中で「隣の人の特徴」を文章にしてみましょう。
と言う課題があり。その時から話す様になった。

「あら・・そんなに若く見えたかしら」
私が静江さんを同世代の五十代前半と言うと
彼女は嬉しそう笑った。

後で静江さんの実年齢を知ったが、
もうすぐ還暦だと言う。

しかし、私を見て微笑む静江さんの瞳は、
濡れていてどこか性的なものを感じさせた。
フッとした瞬間に目が合うと
少しムラッっとした感覚に襲われた。

スレンダーな体、女性してはやや高い身長、
栗毛色に染めた髪の毛を「夜会」という
今風にまとめた髪型の静江さんは、
その大きな瞳が魅力的な、
私のタイプの女性だった。

ところで話は少し前に戻るが、
私がこの講座を受けようと思ったのは、
純然たる趣味で書いている「官能小説」に少しでも
役立つのでないかと思ったからだ。

才能も技量も無く、プロを目指していると言う訳でも
無いのだが、まあ、ネットなどに小説を上げると、
時々、読者からの反応があり、それが嬉しくて
少しでも上手くなろうと参加したのだ。

勿論、「官能小説を書くのが目的だ」とは
講師他、誰にも言っていない。

一方、静江さんは元々文学少女だったとの事だ。
古今の名作は勿論、最近流行のミステリーや時代小説まで
幅広く読むそうだ。

講義が終わると、たまたま帰る方向がいっしょだった私達は
最寄駅までぶらぶらと話ながら帰る事が多かった。

「女の平均寿命って今85か6よね・・」
「まだまだ先は長いっのねって思うと、何かしなきゃと思って」

静江さんは5年程前にご主人を亡くされているそうで、
やっと最近自分の事を考える事が出来る様になったそうだ。

「小説を書くことで・・新しい自分を発見しようと思ってね」
「ちょっとキザかしら」
そう言ってフフっと微笑んだ。

私はあまりにも自分とは参加の動機が異なるので
内心苦笑してしまったがフッとある考えが頭をよぎった。

官能小説を書いたらどうだろうか・・・。

突飛な考えかもしれないが「新しい自分」と言う意味では、
女性にとって官能小説は新しい分野になるのではないか?
とそう単純に思ってしまったからだ。

でもそんな話はしない方がいいだろう・・、
私はすぐに自分の考えを打ち消した。
そう言った類の話を女性にするのはタブーだろうし、

まあ、せいぜい変態だと思われて
せっかく親しく話せる様になったのに
敬遠されるだけだろうから・・とそう考えたのだ。

しかし、この時はそう思ったが、
静江さんと官能小説の事を話題にするきっかけは
意外に簡単に訪れた。

それは、講座で「恋愛小説の考察」
と言う課題があった時のことだ。

勿論、講座での課題はプラトニックな恋愛小説を
題材としてその登場人物の心理を考察せよ
というものだったが、講師がたまたま冗談めかして、
「官能小説なんかにも参考になるものがありますよ」
などと言った事がきっかけだった。

この日、静江さんと駅で帰りの電車を待っている時、
私は講義の事を話題にしながらこんな事を言ってみた。

「恋愛小説なんて僕には今一つ分からないなぁ
官能小説ならともかく・・」

言った後、すぐにしまったと思ったが、
意外にも静江さんは少しフフっと笑うと、
こんな風に応じた。

「橋本さん(※私の名字)も官能小説なんて読むの?」
私は「ええ・・まあっ・・僕もその・・一応男ですから・・」
などとドギマギしながら応えた。

静江さんはその後も微笑んでいるだけで
特に何も言わなかった。

しかし、ホームに静江さんの乗る電車が滑り込んでくると
乗る寸前にポツリと小声でこんな事言った。

「あたしも読んでみようかなぁ・・・官能小説」

私は驚いて静江さんを見たが、
静江さんは既に電車に乗り込んで微笑みながら手を振っていた。
ドアが閉る。私は二の句が継げずにただ電車を見送った。

次の講座の日、私は少々ドキドキしながら
静江さんと顔を合わせた。

静江さんはいつもと変わリない様子で私に笑顔を向けた。
ごく普通に会話し講義を受け、この日も二人で駅まで歩いた。

しかし、ホームで静江さんの乗る電車の到着を待っていると
少し思い詰めた表情で静江さんはこんな事を言った。

「あたしもね・・読んじゃったのよ、官能小説」
濡れた様に輝く大きな静江さんの瞳が私をジッと見つめた。

互いの視線が絡み合い、
何秒かの間私達は人目もはばからず
ホームで見つめ合ってしまった。


「そうですか・・」
私はポツリと言った。

そして、今しかない・・そう思い。
思い切って実は自分は官能小説を書いている
と言う事を告白した。

読書家の静江さんから見ると、
小説とも呼べないモノだろうが。

静江さんは少し驚いた表情をみせ、
「・・そうなの」と言った。
私は慌てた様に静江さんのメアドを聞き、
「読んでみませんか」問いかけてみた。

静江さんは無言で電車に乗り込むと、
振り返りふたたび私をジッと見た。

「メールして・・」
潤んだ瞳がより一層潤んで見えた。

カルチャー講座で出会った塾女2へつづく



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